2016年05月01日

相変わらずの二枚舌

 2008年6月、国連人権理事会はLGBT差別を撤廃する措置を講じるよう日本政府に勧告し、政府は受け入れています。同10月、国連の自由権規約委員会は日本政府に対し、LGBT差別に懸念を表明しました。同12月、「人権と性的指向と性的自認に関する声明」が国連総会に提出され、日本政府も賛同しました。

 2008年の日本政府は今と同じく自公連立政権です。

 2012年12月の第46回衆議院議員総選挙に際し、「レインボープライド愛媛」が各政党に対して行った「性的マイノリティに関するアンケート」で、自民党は「人権問題として同性愛者や性同一性障害者らの性的少数者について取り組んでいくことをどう思われますか?」という問いに「人権問題として取り組まなくてよい」、「性的少数者の人権を守る施策の必要性について」という問いには「性同一性障害者への施策は必要だが、同性愛者へは必要がない」と回答しました。

 2014年の第47回衆議院議員総選挙に際し同団体が行ったアンケートでも、自民党は同じ回答をしています。

 2016年4月27日、自民党の「性的指向・性自認に関する特命委員会」はLGBTなどの性的マイノリティへの差別解消に関する党の基本方針をまとめました。

 パートナーシップ制度ですら「慎重な検討が必要」、同性婚は認めない。罰則無し。罰則規定のある法案骨子を既にまとめている民進党と修正協議する気がないと明言。・・・・というわけで、なるべく現状を変えたくないのが本音と思われます。

 その基本方針にいわく、「まず目指すべきは、カムアウトできる社会ではなくカムアウトする必要のない、互いに自然に受け入れられる社会の実現を図ること」「性的指向・性自認の多様なあり方をお互いに受け止め合う社会を目指す」と。

 そもそも「カムアウトできる社会」を実現することなく、カムアウトしづらい社会のまま一足飛びに「性的指向・性自認の多様なあり方をお互いに受け止め合う社会」に移行できますか?

 カムアウトしたくない人はしなくていいのです。でも、性的指向・性自認を堂々と語れずに沈黙を余儀なくされることが「自然に受け入れられる」ことではないでしょう。

 おそらくかの政党は昨今の自治体等の動向からLGBT票を無視できないと踏んで、LGBTの一部(「埋没」できていて、またはできていると思っていて、現状を甘受している人々)を取り込もうと企てたのでしょうね。選挙対策のためにLGBTの分断を図っているとも言えると思います。

 所詮選挙対策ですから、選挙が終わればどこ吹く風。かの政党が選挙公約に「TTP反対」を謳い、「聖域堅持」の国会決議にも賛同しておきながら、あっさり「聖域」を放棄したことを忘れてはなりません。

posted by TACO at 10:04 | 愛知 | Comment(0) | TrackBack(0) | 公演までの道のり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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